あぐらかき
「おー良い巨乳じゃねーかー。」
とSPA!を読む。
うちのカミさん。
(無季、字余りすぎ)
第三食目です。
前回の”かぁちゃん風ラーメン”はわしの個人的なおもひでが調味料だったので、
今回は同じ理念でちょいと手を入れて、人様でも美味しと思って頂けるラーメンを作ってみます。
題して「帰ってきたかぁちゃん風」略して「新マン(ジャックはNG)」です。
袋ラーメンの醍醐味はナベ一つで作ってそのまま喰う事だと思いますが、
ちょっと妥協して手を加えると、あら不思議。
ブルショワジーのラーメンに早変わりします。
力点は二つ。
両方とも独り暮らし経験者の方なら、あたりきしゃりきケツの穴ブリキですよね。
スープは麺の湯で汁を使わない事が常套と思いますが、粉末スープを溶くお湯に鶏がらスープを使うとブルジョワ度が劇増します。
鶏がらスープを仕込むのが良いですけど、今回は市販の粉末スープを使います。
わしはこのガラスープを使ってます。
鶏がらスープに塩コショウを加えた味なので、醤油みたいに味付けにも使えて便利です。
味覇(ウェイパー)とか味玉(ウエィユー)とかはガラスープの高級品みたいなものです。こだわりがある方は、こちらも良いですよ。
塩味が効いているので入れすぎるとしょっぱくなります。小さじ1・2杯ぐらいがちょうど良い感じです。
材料は前回とほぼ同じですが、野菜を煮るのではなく炒めるので、
炒め野菜に合うタマネギとニラを追加してあります。
材料*1
キャベツ | 1/20玉 | \5 |
もやし | 1/8袋 | \4 |
にんじん | 1/7本 | \5 |
ピーマン | 1/2個 | \8 |
タマネギ | 1/10個 | \3 |
ニラ | 1/5束 | \20 |
豚ばら肉 | 25g(1/4小パック) | \30 |
計 | \75 |
調味料・その他:塩、コショウ、おろしショウガ、おろしニンニク、油
野菜を炒める時ですが、火が通りやすい野菜と火が通りにくい野菜を別けると、出来上がりがスゲー違ってきます。
くたくたになっていないシャキシャキ野菜は、ブルショワを越て天帝の味がします。
 
火が通りにくい野菜、キャベツ、にんじん、タマネギを適当な大きさに切ります。
 
好みにもよりますが、もやし、ニラ、ねぎ、ピーマンは火が通りやすいので切った後、別にしておきます。
さて、野菜を炒めるのですが旨い野菜炒めの作り方があります。
それは、中華鍋を使うのです。
理由は、
普通の鍋は、ある程度厚みがあるので全体に熱が回ってしまい、急激に熱くなったりはしません。
厚みが無いと、火があたる一箇所だけが熱くなって、焦げてしまうからです。
中華鍋は鉄をうすーく延ばしているので、火をあてた所がすぐに熱くなるのです。
炒め物は素早く火を入れないとパリっとした食感になりません。素早く熱が回る鍋が炒め物に適した鍋なのです。
しかも中華鍋は、使う度にほんの少しの手入れをするだけで、焦げない鍋になるのです。
薄くて火が通りやすい鍋は焦げやすい。
分厚くて焦げにくい鍋は火が通りにくい。
そんな矛盾を中華鍋は解消しているのです。
中華鍋すげー!
よくよく考えてみると、世界各国色んな料理がありますけど、
炒める!って事を頑張っているのは中国料理が一番で、
その中国料理は中華鍋で料理しているので、
中華鍋が炒め物に適しているのは当たり前なんでしょうね。
中国4000年すごいなぁ。
中華鍋って大きくて場所とるし値段も高いし、めんどくさいなーと思うかもしれませんが、
中華鍋はこんなにすごいのです。
こんなにすごくて、一度買えば一生モノです。テフロンフライパンは5年ももちません*2。
わしは20年来の中華鍋を使っていますが、未だ現役です。なんにでも使えます。しかももてる!すごい!
中華鍋は人生の伴侶です!
中華鍋はだいたい2種類、北京鍋と広東鍋があるのですが、北京鍋の方が使いやすいです。
北京鍋は片手持ちでなべ底が深くて、
広東鍋は両手持ちでなべ底が浅いです。
広東鍋は鍋の位置によって炒め分けをしたりする本格中国人用ですので、
ワイは身も心も中国人なんじゃワレーって方は広東鍋をオススメしますが、
ジャパニーズなわしや皆様には北京鍋をオススメします。
大きさは24cmぐらいの小さいのもありますが、独り暮らしでちょっと大きいなぁと思っても30cmぐらいの鍋をオススメします。
さぁラーメンを作るのですが、
まず、中華鍋を使う時は儀式が必要です。
鍋を焼いて → 油を引いて → 焼いて → 油をもどす。
ってな感じの20秒ほどで終わるの簡単なものです。
中華鍋(北京鍋)を空焼きします。
鍋を強火にかけて、白い煙がうっすら出たら大さじ2杯分(1まわし分*3)の油を引きます。
鍋を回して全体に満遍なく油がいきわたるようにします。
油から白い煙がうっすら出たら、油を戻します*4。
火はずっと強火のままです。これで儀式は終了です!
ラーメン作りにもどります。
新たに油を引きます。
大さじ2杯分(1まわし分*6)の油を引いたら、おろしニンニクとおろしショウガを入れます。
メチャクチャはねるので注意してください。
5秒ほど炒めてショウガとニンニクの香りがしてきたら、
豚肉を入れます。
30秒ぐらい炒めて、キャベツとかが気持ちテカテカしてきたら、野菜第二弾*8を入れます。
同じく30秒ほど炒めたら、塩、コショウを一つまみぐらい入れます。
これで野菜炒めは完成です。
上に野菜炒めをのっけて出来上がり。
上からごま油を数滴垂らすと素晴しいです。部屋中にいいにおいが漂います。
いやー美味いです。
これなら人様にもオススメできます。
炒め物ってとても旨いんですけど、
中華鍋で炒めた炒め物の旨さはなんと言って良いのか。
イザとなったら体に括り付けて防具にもなる中華鍋に、わしはぞっこんなのです。
カミさんとのIMログ*1
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From: カミさんマシン(192.168.XX.XX)
at Thu Feb 07 00:48:29 2008 (RSA)
*****************************KYDJ
RKY
MKY
わかる?
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From: わしマシン(192.168.XY.XY)
at Thu Feb 07 00:49:30 2008 (RSA)
*****************************
>KYDJ
>RKY
>MKY
>
>わかる?
*****************************
From: カミさんマシン(192.168.XX.XX)
at Thu Feb 07 00:49:47 2008 (RSA)
*****************************
>空気読めない團十郎
>梨花は空気読めない
>マジで恋する四秒前
はい 正解
*****************************
From: わしマシン(192.168.XY.XY)
at Thu Feb 07 00:50:18 2008 (RSA)
*****************************
>はい 正解
うわーい やったー(棒読み)
答えは教えてもらえませんでした。
*1:我が家では夫婦の会話はIMがメイン
第二食目です。
小学生の頃おやつは袋麺だったという、男の方は結構多いのではないでしょうか。
わしの実家はそうでした。
学校から帰ると、誰もいないお勝手の台所テーブルの上には小ナベの中にサッポロ一番かハウス本中華が入っていました。
その横には冷や飯。
いつも小ナベでお湯を沸かして袋麺を作って、麺を喰い終わった後はそのスープに冷や飯をぶちこんで腹一杯まで喰っていました。
学校が終わってからが本番の小学生時分は、給食では夕方までもたない。十分な腹ごしらえをしてから、遊びに行ったものです。
おふくろが家に居る時は作ってくれるのですが、いつも野菜を大量に入れてくれてました。
ラーメンの味が薄くなるほどの野菜は腹持ちもよく、おふくろが作る時だけは冷や飯いらずでした。
「野菜をたっぷり喰え。」
おふくろの口癖で、とにかく大盛りの野菜が乗っかっていたのです。
わしにとってのラーメンはこの”かぁちゃん風ラーメン”で、独り暮らしの時も自分で大量の野菜を放り込んでいました。
己のルーツみたいなモノなので、今回はこれで喰ってみようかなと思います。
これといって必要な材料はありません。冷蔵庫にある野菜を適当に見繕います。
ほとんどが、こんな感じの構成でした。
メインはキャベツともやし。子供が嫌うにんじんとピーマンは必ず入っていました。*1
おや、もやしのたぬきマークがポンポコラーメンと相性良さげです。
材料A*2
キャベツ | 1/10玉 | \10 |
もやし | 1/4袋 | \8 |
にんじん | 1/5本 | \8 |
ピーマン | 1/2個 | \8 |
小計 | \34 |
実際はこの3・4倍近い量が入っていましたが*3、もうトシなのでこのくらいの量で勘弁してください。
肉類はソーセージが入っていました。写真はあらびきソーセージですが、実際は魚肉ソーセージでしたね。
1本を適当に切ります。
材料B*4
あらびきソーセージ | 1本 | \15 |
材料A小計 | \34 | |
合計 | \49 |
肉より魚の方が安い時代だったからなのか*5、わしが子供の頃はあまり肉類を食った覚えがありません。*6
そういえば小学3年の頃、お歳暮でビフテキが贈られて来た事があって、
わしもねぇちゃんも初めて喰う嬉しさのあまり、ご近所に「今日、夕飯ビフテキなの!ビフテキ!」と自慢して廻った記憶があります。
今考えると、ちと恥ずかしい記憶です。
ナベに水を張って野菜とソーセージを茹でます。
特別な事はなーんにもしません。
2分ぐらい茹でて野菜がしんなりとしてきたら、麺を投入します。
麺が茹る頃には野菜はくたくたになっています。
麺が茹ったら火を消して、粉末スープを入れます。
湯切りもスープ別盛りもしないです。
ホント何の工夫もしないで、ただ一緒に茹でるだけ。
野菜から出る水分でスープは薄めになるし、
野菜と量とにんじんとピーマンだけが重要で、味のバランスとか関係ないので、
お世辞にも旨いラーメンとはいえないかもしれません。
でも、おふくろの愛情が調味料の最高のラーメンなのです。