第弐食目、わしのかぁちゃん風で喰らう -しょうゆ-

第二食目です。



小学生の頃おやつは袋麺だったという、男の方は結構多いのではないでしょうか。
わしの実家はそうでした。


学校から帰ると、誰もいないお勝手の台所テーブルの上には小ナベの中にサッポロ一番かハウス本中華が入っていました。
その横には冷や飯。
いつも小ナベでお湯を沸かして袋麺を作って、麺を喰い終わった後はそのスープに冷や飯をぶちこんで腹一杯まで喰っていました。
学校が終わってからが本番の小学生時分は、給食では夕方までもたない。十分な腹ごしらえをしてから、遊びに行ったものです。



おふくろが家に居る時は作ってくれるのですが、いつも野菜を大量に入れてくれてました。
ラーメンの味が薄くなるほどの野菜は腹持ちもよく、おふくろが作る時だけは冷や飯いらずでした。
「野菜をたっぷり喰え。」
おふくろの口癖で、とにかく大盛りの野菜が乗っかっていたのです。


わしにとってのラーメンはこの”かぁちゃん風ラーメン”で、独り暮らしの時も自分で大量の野菜を放り込んでいました。
己のルーツみたいなモノなので、今回はこれで喰ってみようかなと思います。



これといって必要な材料はありません。冷蔵庫にある野菜を適当に見繕います。

ほとんどが、こんな感じの構成でした。
メインはキャベツともやし。子供が嫌うにんじんとピーマンは必ず入っていました。*1



おや、もやしのたぬきマークがポンポコラーメンと相性良さげです。


材料A*2

キャベツ 1/10玉 \10
もやし 1/4袋 \8
にんじん 1/5本 \8
ピーマン 1/2個 \8
小計   \34

実際はこの3・4倍近い量が入っていましたが*3、もうトシなのでこのくらいの量で勘弁してください。



野菜を水で洗って適当に切ります。



肉類はソーセージが入っていました。写真はあらびきソーセージですが、実際は魚肉ソーセージでしたね。
1本を適当に切ります。


材料B*4

あらびきソーセージ 1本 \15
材料A小計   \34
合計   \49

肉より魚の方が安い時代だったからなのか*5、わしが子供の頃はあまり肉類を食った覚えがありません。*6
そういえば小学3年の頃、お歳暮でビフテキが贈られて来た事があって、
わしもねぇちゃんも初めて喰う嬉しさのあまり、ご近所に「今日、夕飯ビフテキなの!ビフテキ!」と自慢して廻った記憶があります。
今考えると、ちと恥ずかしい記憶です。



ナベに水を張って野菜とソーセージを茹でます。
特別な事はなーんにもしません。



2分ぐらい茹でて野菜がしんなりとしてきたら、麺を投入します。
麺が茹る頃には野菜はくたくたになっています。



麺が茹ったら火を消して、粉末スープを入れます。
湯切りもスープ別盛りもしないです。



できあがり。


ホント何の工夫もしないで、ただ一緒に茹でるだけ。
野菜から出る水分でスープは薄めになるし、
野菜と量とにんじんとピーマンだけが重要で、味のバランスとか関係ないので、
お世辞にも旨いラーメンとはいえないかもしれません。
でも、おふくろの愛情が調味料の最高のラーメンなのです。

*1:ラーメンなのにグリンピースとか小魚とか入れてた。ほんと子供が嫌う食い物は必ず入ってた。おかげで好き嫌い無かったよ、わし。

*2:金額はおおよそです。

*3:普通にもやし一袋入っていました。

*4:金額はおおよそです。

*5:単純に実家で肉を好まないだけかもしれないけど、輸入牛自由化後は実家でも焼肉とか出るようになった。

*6:プレスハムとか魚肉ソーセージとか、所謂、屑肉寄せ集めってヤツぐらいしか記憶がありません。